東京文房具店巡り、ちょっとガッカリしたシリーズ。
正確には、KITTEに入っていたお店は素敵だった。
ガッカリしたというか、拍子抜けした理由は後ほど…。
伊東屋本店
この旅で唯一がっかりした文具店である。
行くタイミングが悪かったかもしれない。
平日の昼間にでも行っていれば印象は違ったかも。
このお店については、賛否両論があることだけは知っていた。
改装前のお店の事は一切知らないので、私は一文具店としての感想を述べたい。
この2日前、テレビ東京系列で放送されていた「カンブリア宮殿」に伊東屋の社長が出ていた。
「偶然の出会いを演出する空間を作った」というお話だったと思う。
明るくお洒落な店内で「見やすくなった」と言う、来店者の声もあった。
これは是非行ってみたい。
土曜日休みだし行ってみよう。
そう思った人間は私だけでは無かったように思う。
とにかく狭い店内で人、人、人。
気になるものを見つけゆっくり見ようにも、通行人の鞄に攻撃される始末。
人が2人すれ違うのがギリギリという通路に体験用テーブルを置いちゃダメ、絶対。
テーブルの反対側には商品棚もある。
つまり、狭い通路の両側に固定した人がいるため、残った細いスペースを通行する事になる。
歩くことさえままならない。
私としては、文具店というのは自分の心とじっくり相談しながらお気に入りのものを選ぶ場所であってほしいのだ。
だが伊東屋本店はじっくりもゆっくりもできなかった。
つい数分前までカキモリで感じていた幸せは何だったのか…。
疲労困憊。初めて何も買わずに店を出てしまった。
正確にはひとつだけここにお金を落としてきた。
それが、9階にあるカフェ。
エッグベネディクト 二千円也。
味は美味しかったけど…銀座価格なのかな…。
このカフェについても難癖つけたいのだが、なぜここにカフェがいる?
蔦屋書店と違い文房具を広げている人もいなければ、本を読んでいる人さえいない。
ガヤガヤしていて完全に買い物に疲れた奥様方の休憩所状態。
その辺のスターバックスの方がまだ文具店にあるカフェという感じがしないか。
その下の階の室内農園もよくわからない。
ここに、いるか?
その分商品おけばいいんじゃないか?
机と椅子だけ置いて買ったばかりの文具を使うスペースにすればいいんじゃないか?
ちなみにこれはG.Itoyaの話。
この間から気になっているスペースボールペンを買おうとK.Itoyaに行ったがどこにあるかわからなかった。
聞こうにもペン売り場は大盛況。
(もういいや…関西帰ったらナガサワ文具センターあるし…)となってしまったわけである。
残念。
唯一良いな、と思ったのが地球儀売り場。
ついつい欲しくなってしまった。
大きな荷物ができるのが嫌でやめたが、雰囲気がとても素敵な空間だった。
これは行く価値がある。
平日の人が少ない時間帯に行けば印象は随分違っただろう。
あの狭い面積で広い売り場を確保するのが難しいこともわかる。
ハードルを上げすぎたような気がしないでもない。
ただ、これから東京に行ってもわざわざ立ち寄ったりはしないと感じたのだった。
チェーンだし。
ANGERS bureau (アンジェ ビュロー)
さて、こちらは東京駅前にあるKITTE 4階にお店を構えている。
oyakode-polepole.hatenablog.com
ポレポレとうさん様からオススメ頂いたことだし、銀座に行った帰りに寄ることに。
郵便局跡地ということで旧郵便局長室なんてのも、4階にはある。
窓からは東京駅舎が見下ろせる。素敵な景色。
伊東屋本店に引き続き、ここでも肝心な外観を撮り忘れたわけだが…。
お店の雰囲気は落ち着いていて、外国の切手からスタンプからスクラップブック作りに使えそうなものが沢山。
浸けペンが売っていたり、実用性のある判子なんかも取扱いがある。
品揃え、雰囲気共にストライク。
前から欲しかった水縞の時計スタンプを見つけて購入。
心の中で小躍りしながらレジでお金を払っている時に、ショップカードが目に付いた。
トラベラーズノートに貼るのに持って帰ろうと手を伸ばした時、店員さんに話しかけられた。
「京都発祥の文具店なんですよね」
…!!
店舗情報を見ると、本店は確かに京都にあるらしい。
そして大阪にもある。
梅田のハービスエント3階…何度も、何度も行っているよココ…。
というわけでいつも行ってるお店の姉妹店でした。
コンセプトは違うらしくもはや別のお店という感じだったけど、何か拍子抜け。
ポレポレとうさん様の記事にもちゃんと「京都の雑貨店」と記載されているのに、見落とした私が悪い。
でも欲しかったものに出会えたから大満足。
それにしても灯台下暗し。
せっかくだから今度河原町の本店まで行ってみようっと。
そんなことを考えながら岡山行きのぞみに乗り込むのであった…。