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元技術系OLですけど、

万年筆やノートが好きです。マレーシアで留学生になりました。その模様はANOTHER BLOGにて。

会社を辞めたいと言ったきの反応と、感じた中間管理職の重要性

仕事

留学のため3月末でやめることを一カ月くらいかけて順番に伝えて行きましたが、一昨日ようやく部長(役員)まで報告できました。
あとは社長だけですがほぼ完了したようなものなので反応など書きたいと思います。

報告フローとしては、グループリーダー、課長、次長、部長、社長です。

グループリーダー

歳は割と近い。若手リーダー。

自分もやめようとした時のことを話してくれた。
ひどい引きとめにあってから、ズルズルと辞めずに続けているとのこと。

「絶対に引きとめられることは覚悟して上の人に言うこと」

課長以降に伝える日程を一緒に考えてくれたり、割と協力的でした。

課長

歳は二回りくらい上。
自身も留学経験がある外国人。

自分がそうだったので、留学したいということはすぐに理解してくれた。
本当はもう一つ違うところに留学したかったけど結婚を機に諦めたそう。

「結婚したら行けなくなるし、若い内に好きなことを思いっきり頑張ってください」

仕事上では衝突することが一番多かったけどなんだかんだいい人だ。

「英語の本持ってたから(IELTS)夏頃から怪しいと思ってた」という鋭い洞察力。
次長に伝えたらいい?と聞かれたけど、自分で言います、とお断りしました。

次長

課長より少し上。
留学希望の子供がいるため留学相談を受けたこともある。

外出ばかりで捕まらないので早朝呼び出して報告。

「大学院に行くので3月でやめます」というと

「ふーん、で?」

「いや、だから辞めます」

「それだけ?」

「報告するべきだと思ったのでお伝えしているんですけど」

「そんなしょうもないこと考えてる暇があったら仕事のこと考えろ」

以後説教。

30分ぐらいネチネチ言われたので途中からまったく話を聞いていなかったけど、覚えている範囲で箇条書きにしてみる。

  • 40歳や50歳になってからでも行ける。今じゃなくていい。
  • 仕事がどう面白くなるか考えたら、仕事をすることが幸せになる。休まなくても大丈夫。
  • 学者になるわけでもないのに大学院に行っても無意味。仕事しろ。
  • お前が辞めることによってみんなが幸せにならない。みんなのことを考えて残るべき。
  • 好きなことをやって食べていけるわけがない。甘すぎ。
  • 今の会社はつぶれることはない。安定した生活が一番。
  • 俺が引きとめた人は"引きとめてくれて良かった"とみんな感謝してる。
  • 会社を辞めるのは逃げることだ。


「そうそう、お前にピッタリのやってほしい仕事がある。」と言い渡されたのが、スマホアプリで点検記録・閲覧ができるソフトの開発。
え、データベースの構築からやんの?サーバー無いよ?営業と平行しながらやれと?


できるわけねー( A )!!


「部長には俺から言っておくけど、同じ意見のはずだ。冬休みもう一度考えて頭を冷やせ」という捨て台詞まで頂く始末。
課長までは順調に進めてこれたけど、次長・部長とはバトルしないといけないのか…。


普段から次長は信頼できない人だったため特に精神的ダメージは無いけど、部長と戦うのはつらい。
可愛がってもらっていたし、何より尊敬できる人の一人だからである。

部長

次長より少し上の人。
社内では怖いと有名だが仕事ができる。

週明け早々、別室に呼び出された。
怒鳴り散らされることを覚悟で対峙する。


「お話しがあると伺ってますが、なんでしょうか」と白々しく言われたので、留学するので会社を辞めたいと率直に伝えた。
意外にも静かに話を聞いてくれる。
そして一通り言いたいことを話し終わったあと、こう切り出された。


「海外事業部から産休が出たから4月に異動させようと思ってたんだけど。海外での展示会出展や現地支店への出張なんかもあるし、専門知識があって海外に行きたいって言うのはお前くらいだな、ということで。魅力的じゃない?どう?」


ホントに魅力的だ。本当は一番行きたかった部署だもの。
希望を出したとき、専門知識を持ってる人が部署内にはいないから他の部署で勉強してほしいと言われた経緯もあるし。
さすが部長だ、と思った。私のことを理解してくれているからこそ適切な餌をぶら下げてくる。
あと一年早く話をもらえてたら、会社を辞めるなんて思いつきもしなかっただろう。


ちょっと躊躇ったけど「マレーシアに行かせてください」と言ったら「そうか」とそれ以上勧めなかった。


「会社まで辞めて行くなら中途半端にすんなよ。ちゃんと偉くなれよ」と言われて少し泣きそうになった。
どんなに怒られても泣けないけど、優しくされると弱いなぁ。

ブラックを改善したい経営者とそれを阻止する中間管理職

休みも無くて、遅くまで会社に残って、ミスして、悪循環の中働き続けて4年。
次長に言われた「逃げている」という言葉は確かに間違いでは無い。逃げるのだ、このブラック企業から。


ブラック企業で有名な我が社。
経営陣はどうしているかというと実は改善に向けて色々と考えている。
有給消化率の低さをなんとかしようと月1回強制的に休むように仕向けたり、半年後しか清算してもらえなかった休日出勤を2カ月おきにしたり、定時に各部署を回って早く帰るよう直接促したり、他にもこの4年で社長が頑張っているのは伝わってきていた。


それなのに私の休みはほとんど無かった。
今年は特にひどく、会社員とは思えない月3日ほどの休日。
出勤した分の清算も、2カ月でできるはずなのにしていない。
社長は頑張っているのに現場の状況は一切変わらないのはなぜか。


社長の頑張りを阻むのは、次長だった。


2カ月で休日出勤が清算できるようになったと聞いて、申請書を出したとき。
「申請日数が多すぎる。役員会議で突っ込まれるじゃないか」というから「社内規定では2カ月で清算しないといけないということなので」と反論すると、

「たかが社内のルールだろ?まだ法律は違反していなから無視すればいい」

こう言って却下されたのであった。


また溜まる一方の代休日数。まともに取ることは現実的に不可能に近いレベルになってくると
「代休ちゃんと取れよ。休みを申請したからって会社に出てきてはいけないという決まりはないからな。」(代休のフリして出勤しろという意味)


いくらトップが頑張っても直属の上司が駄目なら意味がないということを初めて知った秋。


溜まりに溜まった代休日数に気づき「来週は4連休にしなさい。しっかり休むこと。異論は無し」と次長に有無を言わさず休ませてくれたのは部長だ。
次長もまた、直属の上司には逆らえない。
部長のような人が直属だったら、私も辞めなかっただろうかと思うことはある。

次長に悪意はあるか。

ブラック企業で生き残ってきた彼は"根性論"が大好きだ。
「俺が若いときは~」が口癖で、「家にいるときもずっと仕事のことを考えてた」「家族なんか二の次で」「仕事が楽しくてしょうがなかった」「休みなんてなくても良いと思ってた」は何度も聞いたし「そこまでになれとは言わないけどお前らも(以下略)」の流れはお約束である。


ただ彼に悪意があるかというと、無いのだ。
会社の売上を上げたい、利益を上げたい、それだけの純粋な気持ちである。


働き方にはそれぞれ違ったスタイルがあっていいと思う。
ストイックに仕事のことだけを考えて働くというやり方を否定はしない。けど、同じように周りに強要することは間違っている。
「俺が若いとき」とはもう時代は違うのだ。
彼はプレイヤーとしては素晴らしいと思うが、この時代のリーダーとしては適合していないと思う。

過去に縛られず、未来に向かって変化を

私が信頼する部長と、そうでない次長の何が違うのか。
それは「時代に合わせた変化をしているかどうか」だと思う。


部長も昔はパワハラ全開だったという噂を聞いている。
でも時代の流れに合わせて根性論を封印し、今は最適な仕事環境を作ろうと努力している。
決して「俺が若いときは~」なんて言い方はしない。
その代わり、「俺がいなくなった20年後もっといい会社になるように」という話はよくする。
この先どうしていくかを考えれば、変化が必然であることは明確だ。
この点は社長も同じだ。「過去の栄光は忘れて、まっすぐ未来に目を向けてください」とよく言っている。


そんな中昔と変わらないブラック環境に身を置く羽目になってしまった原因は、次長の方針である。
私のような下々の人間は直属の上司が全てだ。
その人が変わらない限りいつまでたってもブラック環境は改善されないのだ。
彼の考え方が変わり、残るみんなの精神的負担が少しでも軽くなればいいと願いつつ、私は会社を去ります。